駐在中、日本のお金はどうしてた?~とある駐在妻の上海だより6通目~


前回は、赴任先のお金事情について書いてみました。

今回は、駐在中の日本のお金の話について書いてみたいと思います。

 

海外(赴任)駐在支度金というものがある

まず、赴任前の話です。会社によって様々ですが、準備金という形で支給されるものです。

駐在するために、必要な費用(引越のための航空便、船便、ビザ、予防接種代など)を会社が一律支給するところもあれば、実費支給するところもあります。

単身赴任の場合、家族帯同の場合と金額も違うと思いますし、ほとんどの人が会社の辞令で行くと思うので、自己負担はないと思います。

我が家の場合も大きな金額は、会社に直接請求書を送り、小さな金額は、一旦立て替えて、会社に実費を請求しました。

 

駐在中の日本の給料について

毎月の日本のお給料は、実際どうなるのかというと、これは、海外赴任手当が別に支払われる会社の場合ですが、

  • 旦那さんは、住民票の転出届(海外転出)を出すので、日本の給料に所得税がかかりません。(赴任先の国では、海外赴任手当に対してその国の所得税がかかります。)
  • 1月1日現在日本に住んでいないなら、6月から給与天引きされる住民税が控除されません。(5月分までは、前々年の年収に対して住民税の天引きはあります。)

よって、差し引き支給額(手取り)は、通常は増えます。

 

ですが、逆に支給されないものとして、

  • 通勤手当
  • 残業手当

こちらについては、当然日本で勤務していないので、支給されません。会社によっては、住宅手当もなくなる場合もあります。

 

その結果、注意しなければならないことがあります。

「社会保険の標準報酬月額の等級が下がってしまう可能性がある」ということです。

 

標準報酬月額の等級は毎年1回見直しがあります。①②の金額が高い人ほど、海外駐在になることによって、将来の厚生年金の受取額が下がってしまう恐れがあります。長く駐在すれば、このリスクも大きいのでは?と思います。

 

駐妻さんも同様のことが言えます。せっかく社会保険を掛けて働いていたのに、旦那さんの海外転勤によって会社を退職せざるを得なくなった方もいらっしゃいます。

退職してしまったことで、厚生年金加入年数が停まってしまったことになります。国民年金第3号の手続きをしておかないといけません。

そのための対策ですが、駐妻さんは、iDeCoに加入する等して、補てんしておくとよいかと思います。(一度加入すると60歳まで停められないので検討が必要)

旦那さんの社会保険の等級については、一度会社に相談してみた方がいいと思います。

下がらない場合もあるので、確認して損はないです。

まぁ将来年金なんてもらえない時代が来るなんて言われていますし、今より年金額が下がることは確実なので、どうとらえるかですね。

 

持ち家で住宅ローンの支払いがある

持ち家の人で家のローンがある人は、海外に住んでも当たり前ですが支払い続けなければなりません。そのために、家を賃貸に出す方もいらっしゃいます。

我が家は賃貸に出さなかったので、ローンはずっしり支払い続けました。(今もですが・・・)

あと、年末調整の住宅ローン控除が、我が家の場合10年間使えたのですが、駐在中2年間は使えませんでした。

といっても、もともと所得税が0になるので、還付される所得税もないのですが、本帰国してその2年間は、延長できなかったことが一番残念でした。(実質8年しか控除が受けられなかった。)

 

持ち家を空き家にしていた場合にかかった固定費用

1.ガス

停止にしていたので費用かからず。

 

2.電気

門灯と玄関灯は防犯対策になるので、電気はそのまま。基本料金のみ。

 

3.水道

実家の父が月2回ほど、郵便物の確認、家の通風をお願いしていたので、トイレの問題もあるだろうとそのままに。基本料金のみ。

 

4.家のWifi

プロバイダーによって違いますが、我が家は、3か月休止手続きを取り、一時帰国の際に再開の手続き、赴任先に戻る時にまた3か月休止の手続きを取っていました。

たまたま休止ができる所だったので、融通が効いてよかったです。

レンタルWifiという方法もあります。

我が家は、毎回2週間~夏休みは4週間くらい一時帰国していたので、レンタルだと割高だったような気がします。

 

その他かかった固定費用

1.携帯電話

日本に一時帰国後、すぐ使いたかったし、電話番号が変わるのが嫌だったので、そのままにして赴任しました。

基本料金がずっとかかるので、長く駐在することになる人は、解約する、格安SIMにした方がいいかもしれません。

本体をSIMフリーにしておくことをお薦めします。赴任先では、メールも手動受信、受信しない。の設定にしておかないと高額になるので気をつけてくださいね。

 

2.給与天引きにしていない生命保険

3.火災保険・地震保険

4.固定資産税

5.自動車税(車を処分しなかったので)

6.自動車任意保険

7.自動車の車検費用

これらの支払は、クレジットカード払いできるものは、極力カード払いにしていました。

 

一時帰国で購入していたもの

1.食料品

一時帰国で一番費用がかかるのが食料品の買いだめかなと思います。

楽天市場やアマゾンなどのネットショップを事前にポチっとしておいたり、近所のスーパーで特売の時にまとめ買いしていました。

よく買ったのは、

・カレーのルー
・味噌
・ポン酢
・マヨネーズ
・ドレッシング
・素麺
・麺つゆ
・鍋のつゆ

お弁当に入れるおかずを買ってたような気がします。特に入国審査で没収されたこともなかったです。

 

2.子供の衣類

幼児だった子供達もどんどん大きくなるし、日系幼稚園も日本人学校も私服だったので、たくさん服が必要でした。

基本的に船便でほとんど送っていましたが、足りない物は、中国で買ったり、お友達にお下がりをもらったりもしました。

キャラクターものだったり、1サイズ大き目を買ったり、次の季節の衣類を買っていました。やはり日本のものはmade in Chinaでも品質がいいですしね。

ちなみに中国で買う衣類は、とても安いのですが、ユニクロ、西松屋の服は、日本で買う方が安かったです。

 

3.学童品

中国でも売っているので、不便ではないのですが、使ってみると日本の物がいいという違いがよく分かります。

消しゴムは、キレイに消えない。ボロボロになる。ノート、書き心地が悪い。ボールペン、インクが均一に出ない。鉛筆やシャープペンの芯、すぐ折れるなど。

特に子供はキャラクター物が好きなので、アンパンマンや戦隊物、リラックマなど中国ではなかなか購入できないものを買っていました。

 

4.化粧品や常備薬

次の一時帰国するまでの間になくならないように補充していました。

化粧品は未開封なら日持ちもするので引越の時にある程度持って行きましたが、新商品や新色が出たりするとつい買ってしまいます。

また常備薬は、中国では、処方されないものは、日本の病院で処方してもらいその都度持って行っていました。

このように一時的に出費が嵩み出国の時いつも大荷物でした。

 

クレジットカードのハプニング

いつものようにネットでポチッとしたり、一時帰国の際に、カードを使い過ぎていたことを知らず、毎月ネットで支払額や銀行の残高もチェックしていたのですが、一時帰国の際に父から受け取った郵便物にカード会社からの通知書があり、「残高不足のために、引き落としができませんでした。その分の延滞手数料がかかっています。」という内容でした。

これにはびっくりしてカード会社に問い合わせました。

たまたまこのカードは、いつも利用する航空会社のカードだったのですが、「引き落としができない状態なので、振込をしてください。延滞手数料は、1日ごと増えて行きます。」とのこと。

私は、念の為正直に言ってみました。

「すみません。海外に住んでいるので、郵便物を開封するのが一時帰国の時だけなので、全く気づきませんでした。すくに開封していたらすぐに振り込めたのですが・・・」

そして、ダメ元で「毎回御社の飛行機を利用していますし、家族全員利用させてもらっています。引き落としの明細を見ていただければ分かると思います。今後も御社の飛行機を利用しますし、今回は残高不足ですみませんでした。ですが、この延滞料なんとかならないでしょうか?」


『上の者に確認しますので、少々お待ちください。』

『いつも当飛行機をご利用頂きありがとうございます。上司に確認しましたところ、今回は事情が事情でしたので、延滞料はなしにさせて頂きます。』と。

数千円の延滞料でしたが、なしになり、すぐ振込をして解決しました。

 

言ってみるもんですね。ですがこの厚かましい精神は、上海で生活して得られたものだと思っています。

日本人は遠慮深いので言いたいことが言えないってことがありますが、中国は行ったもん勝ちみたいなところがあります。海外に住んでいなかったら、言ってないでしょうね。

たまたま心の優しい上司で運がよかったのかもしれません。

 

ですが、海外に住んでいると、現地の生活がメインになるので、日本のお金のことがおろそかになりがちです。

海外に住みながら口座間のお金の移動ができるように、ネット銀行を作ったり、ネットバンキングできるようにする。また引き落としの確認は必要だなと思いました。

 

児童手当や子どもの医療費助成について

我が家の場合は、春・夏・冬休みと一時帰国し、持ち家も空き家にしていたので、母子は、住民票の転出届は出さず、そのままにして上海に赴任していました。

そのため、児童手当も4ヶ月ごとに支給されていましたし、市の子ども医療費も通常通り使うことができました。

 

賃貸や社宅だった方は、家を解約しているので、家族全員住民票を海外転出にされた方もいらっしゃいますが、そうすると、市役所から連絡が来ないのでどちらも受給できない状態になります。

そのため、母子だけは、実家の住所に転入届を出すことで、これらを受給することができるようになります。毎年確認書類提出等は、少し実家のご両親に手伝ってもらう必要がありますが、お子さんが多いと児童手当も多いので、もらえるとありがたいですよね。

 

子ども医療費は、市によって対象年齢や金額が違ったりしますが、大阪府は、月2回までは1回500円です。薬代も無料になるので助かります。

また、駐在用の海外旅行傷害保険の中に『一時帰国時担保』と書かれている保険は、日本に一時帰国時の医療費が無料になりました。

以前私は胃が痛くて病院に行った際に、保険証券に『一時帰国時担保』と書かれてあったので念のために提出すると受診料が無料だったので、助かりました。

結局は、子供も無料で受診できました。

 

ハローワークの失業保険について

駐妻になる前に勤めていた会社をやむを得ず退職して帯同された方もいらっしゃると思います。その際に『自己都合』で退職されたのではないでしょうか?

私もパートで雇用保険を掛けていました。主人の海外赴任により「自己都合」退職しました。

ハローワークで事情を話したところ、この場合は、「旦那さんの会社の都合による会社都合退職」になる。ということが分かりました。

 

ですが、海外に行ってしまうのですぐに受給ができません。

国内転勤なら管轄のハローワークに行けばいいのですが、海外だと就業ビザがないので働くことすらできないです。

そうすると、担当の方が、「受給延長届を出してください。」とアドバイスをもらいました。

 

受給延長届に必要な書類は、「旦那さんの会社の辞令書のコピー」です。最大3年間の受給延長ができます。(通常の受給期間1年+最大延長3年)

本帰国後、受給延長期間内に失業保険を受給終了すれば、全額もらうことができます。

帰国後、手続きの際に、

・出国後のパスポートの出国印のスタンプの証明
・本帰国後の入国印のスタンプの証明

が必要だったと思います。

今は、入国審査が自動化の空港も多くなり、スタンプは任意になるので、押しておく方がいいです。

私の場合は、自己都合→会社都合になったので90日待機期間がなくなり、本帰国後、手続きをしに行くとすぐに受給することができました。

 

日系幼稚園の保育料や日本人学校の授業料支払が!

当時、

・日系幼稚園の保育料⇒日本円払い
・日本人学校の入学金・施設費・授業料⇒人民元払い

だったのですが、主人の会社からの支給通貨が日本円だったのです。

会社が主人の中国の銀行に振込むと手数料がとても高いからと、一時帰国の際に日本円で受け取っていました。

 

ちなみに、当時の保育料は、1か月85,000円。3か月ごとの納入だったので、255,000円。

子ども2人分で510,000円。これを日系幼稚園に現金で納入していました。

 

翌年、上の子が日本人学校に入学し、入学金と施設料が2万元(約24万円)。これは、人民元で現金で納入。

授業料+PTA会費が1か月1,735元(約2,1000円)、これを3か月ごとの納入だったので、5,205元(約63,000円)。これは人民元口座振替。

会社から日本円で受け取っても、日本人学校は、人民元払いなので、現地で両替しなければならず、とても大変でした。

 

このように、会社負担だったとは言え、一時帰国の時に大金を所持して日本→上海に戻らなければならず、結構身が引き締まりました。

会社によっては、現金を送金してくれる所もあるでしょうし、今は日系幼稚園も人民元振込になっているようです。(為替によって変わるとも聞いたことがあります。)

どのように会社から支給されるか、駐在する前に確認しておいた方がいいと思います。

日系幼稚園の保育料の高さにもびっくりですが、インターはもっと高いんですよ。

 

その他かかった費用として

予防接種

子どもの予防接種も接種可能時期に合わせて接種しました。

公費で受けられるものはいいとして、海外赴任のための狂犬病やA型肝炎など、大人も子供も自費で、1回1人5,000円~1万円くらいするので、一時立て替えなければなりませんでした。

すぐ近くに対応している病院があればいいのですが、大きな病院に行かないとワクチンを置いてなかったりするので、子供を連れて行くことも時間も費用もかかり大変だったことを覚えています。

 

免許証更新

車の免許を持っている人は、車を処分するしないにかかわらず免許の更新を忘れないようにしてください。

私もちょうど一時帰国の時に更新したのですが、更新期間が過ぎると免許証失効してしまうので、更新期間中(誕生日前後1か月)より早めに更新しました。

海外に住んでいる人は、更新期間より早いのは問題ないそうです。

 

まとめ

日本を離れていると日本のお金を管理するのがとても大変です。

海外駐在になると日本のお金がたくさん貯まるなんて話がありますが、我が家のように持ち家もあり、車もあり、子どももいるとなると、そうでもなかったです。

一番お金が貯まるのは、夫婦でお子さんなし、持ち家なし、車なし、携帯も解約、一時帰国の時、実家に帰省することができ長く海外に駐在される家庭ではないでしょうか?

実家に帰省できない方は、ウィークリーマンションやホテルに泊まっている方もいらっしゃいました。海外で生活していても、意外と日本のお金も必要なんですよ~

 

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