日本人には難しいと続けていた10秒の壁を桐生が越えてから日に日に選手層が厚くなってきている日本男子短距離界ですが、その分400mリレーのメンバー争いも熾烈になっています。
この選手層の厚さはお互いに高め合うことでさらなる成長とチームとしてもタイムを狙った走りが出来るようになりますね。
そんな、日本男子短距離界の現時点での世界レベルを紹介したいと思います。
2019年現時点での世界ランキングは?サニブランオリンピック決勝も夢じゃない!
まずは、2019年現時点での段階での世界ランキングを見て下さい!
順位 | タイム(風向) | 名前 | 国籍 | 日にち |
1 | 9.85(+0.9) | Coleman | USA | 6/13 |
2 | 9.86(+0.9) | Lyles | USA | 5/18 |
2 | 9.86(+0.8) | Oduduru | NGR | 6/7 |
4 | 9.93(+0.8) | Gillespile | USA | 6/7 |
5 | 9.95(+0.9) | Simbine | RSA | 5/18 |
6 | 9.96(+0.4) | Blake | JAM | 6/21 |
7 | 9.97(+0.9) | Prescop | GBR | 5/18 |
7 | 9.97(+0.8) | Sanibrown | JPN | 6/7 |
7 | 9.97(+0.9) | Hughes | GBR | 6/8 |
https://www.iaaf.org/records/toplists/sprints/100-metres/outdoor/men/senior/2019
*この記録は2019年内に出した記録なので自己ベストとは異なる選手もいます。
先日、新たに日本歴代記録を樹立したサニブランの9秒97はなんと現時点で今季世界で7位に位置しているんです!
単純過ぎる考えにはなりますが、決勝進出人数は8人までであり6位に位置しているということは十分に視野に入ります。
実際は、試合会場や風向きなど天候状況によって大きく変わってくるため、簡単な話ではありませんが、まだ20歳という若さをもつサニブランのオリンピック決勝を見れるのはそう遠い話ではありません。
また、海外の「MAKING OF CHAMPION」というナイジェリアとアフリカの陸上競技やその他のスポーツを取り扱うスポーツメディア・マネジメント会社の記事でも取り上げられており、ボルトが引退して「近い将来気をつけるべき選手トップ8」として紹介されています!
サニブラウン は海外でも認められている強さであると言えますね。
ライトニングボルトの愛称で親しまれたウサインボルトと寄せてか、その記事ではライジングスターと呼ばれています!
At the end of that year, he was named the IAAF (Male) Rising Star, underlining his status as one to watch out for in the near future.
引用https://www.makingofchamps.com/2017/12/05/top-8-male-sprinters-watch-near-future-part-1/
今シーズンリレーが強いのはどこ??
2019年6月現段階のランキング1は、アメリカのクリスチャン・コールマンの9秒85です。
続く2位がまたしてもアメリカのノア・ライルズ9秒86、4位にもアメリカ勢がランクインするという今シーズンアメリカの強さが分かります。
今シーズン100mの世界ランキングを見るとリレーでは、日本のバトンパスがうまくいき利得タイムを伸ばせれば、アメリカと良い勝負ができるのではないでしょうか!
日本がリオ五輪のリレーで銀メダルを獲得したとき、アメリカは3位でゴールしましたがバトンミスがあり失格でした。
アメリカは今までの400mリレーでもバトンミスが目立ちメダルにつながらないことが多々あります。確実にバトンがつながれば確実にメダル射程圏内ですが最後まで何が起こるか分からないのがリレーの面白さです!
世界最高レベルのバトンパスを誇る日本も世界リレーでは、3走と4走間でバトンがお手玉上になり失格になったのも記憶に新しいですね。
世界の100mは現状下降気味??
2017年世界最速のスプリンターウサイン・ボルトが引退しました。
ボルトは2009年に9秒58という世界記録を樹立し世界を震撼させました。
その記録は10年たった今まで誰にも塗り替えられていない偉業です。
- 9秒58
- 9秒69
- 9秒72
この3つのタイムはボルトがこれまでに出した記録であり、これらのタイムを超える選手はまだいません。
このタイムに続くのがジャマイカのアサファ・パウエルの9秒74です。
もはや、9秒6までの領域はボルト以外超えたことがないのです!
引退前の試合では、年齢や怪我もあり優勝争いで接戦なレースはありましたが、絶頂期の2008・2009年は世界トップレベルのレースでこんなにも差がついてしまうのかと思いました。ボルトが優勝は確実だろう、何秒が出るのか記録を期待して見ていたと思います。
ハイレベルすぎた2012年ロンドンオリンピック
2012年ロンドンオリンピック100m決勝
https://youtu.be/2O7K-8G2nwU
優勝はボルトで9秒63でした。
2位はブレイクの9秒75、3位は9秒79のガトリンでブレイクとガトリンはともに自己ベストでした。
3位が9秒7台という大会はなんともハイレベルな大会ですね!