日本女子大学東京都文京区目白に本部がある私立の女子大です。
関東における女子御三家(日本女子大、津田塾大、東京女子大)の一角を占める大学で就職のよさなど高く評価されている大学です。
当記事ではそんな日本女子大学について口コミ・評判を含めて解説をしています。
大学の基本情報
日本女子大学は日本初の女子高等教育機関として誕生した日本女子大学校が前身です。日本女子大学校は1901年に女子高等教育の第一人者である成瀬仁蔵によって設立されました。
設立当初、女子の高等教育といえば社会ではほとんど理解が進んでいませんでした。そのような時代に、日本女子大学は人格教育をベースにした女子の高等教育を進め人気を集めました。1948年の学制改革で日本女子大学が発足。最初は文学部と家政学部のみだったのですが、1990年に人間社会学部を、1992年に理学部を新たに設置しました。
本女(ぽんじょ)の略称で親しみを込めて呼ばれることも多いです。大学は家政学部、人間社会学部、文学部、理学部の4学部から構成されていて、キャンパスは目白キャンパスと西生田キャンパスの二つがあります。
ただ2021年4月に現在西生田キャンパスにある人間社会学部が目白キャンパスに移転することで、以降は実質的に日本女子大学は目白キャンパスに集約されることになります。
学部別人数
家政学部 | 1845人 |
文学部 | 1659人 |
人間社会学部 | 2049人 |
理学部 | 769人 |
(計) | 6322人 |
(参照:日本女子大学 在籍人数 2019年度)
大学のキャンパスについて
大学には
- 目白キャンパス
- 西生田キャンパス
があります。
目白キャンパス
- 家政学部
- 文学部
- 理学部
西生田キャンパス
- 人間社会学部
※ 人間社会学部は2021年4月に目白キャンパスへ移転予定。
目白キャンパスの口コミ・評判(立地編)
目白キャンパスは 東京の都心にあるキャンパスです。交通アクセスはJR山手線目白駅から徒歩15分または東京メトロ副都心線の雑司ヶ谷駅から徒歩8分と便利。新宿、渋谷、原宿ほか東京の繁華街にも出やすく便利だという声が多くありました。
目白キャンパスの口コミ・評判(施設編)
目白キャンパスは歴史と現代が融合したような雰囲気。目立つのはそびえ立つ百年館高層棟です。近代的な設備を整えた建物で、エレベーターや多目的トイレも設けられ、学生課やキャリア支援課などが入っています。
1965年に立てられた香雪館には23の教室があり、七十年館には学生食堂や学生サロンが入っています。2019年に4階建て地下1階の新しい図書館もオープンしました。
一方、歴史を感じさせる施設もキャンパス内にあります。例えば1906年に立てられた成瀬記念講堂です。こちらはステンドグラスが美しく重厚な雰囲気がする建物で、文京区の有形文化財にも指定されています。
目白キャンパスの口コミ・評判(授業編)
日本女子大は少人数教育を重視しています。それもあって、先生たちの面倒見がよいという口コミ・評判がたくさんありました。なかには実績の高い教授が日本女子大には多いという理由で日本女子大を志望にした学生もいるようです。教養が幅広く身につく授業が多いとのこと。
また、英語など語学教育にも力を入れており、客室乗務員はじめ英語を多く使う仕事に就く卒業生も少なくないようです。校風は全体として落ち着いていて、生徒の自主性に任せた自由な雰囲気。オープンキャンパスで日本女子大学のそういった雰囲気に憧れを感じ受験を決めたという学生も少なくないようです。
西生田キャンパスの口コミ・評判
西生田キャンパスは神奈川県川崎市多摩区にあります。最寄り駅は小田急線読売ランド前駅で、駅前から15分ほど歩くとキャンパスにたどり着きます。緑が豊かで敷地が広い反面、都心にやや出にくいという声も。西生田キャンパスに設置されている現代社会学部は2021年に目白キャンパスに移転する予定です。
国際交流にも力を入れている大学
日本女子大学では語学教育が盛んで、国際交流にも力を入れている大学です。英語以外にもフランス語、ドイツ語ほかいろいろな言語を学べるカリキュラムが組まれています。日本女子大学で学んだことにより実用的な英語が身についたという声もたくさんありました。
日本女子大学では留学制度も充実で、在学中に1学年相当まで留学をできる「協定大学留学」と「認定大学留学」の2種類が設けられています。そこでは奨学金もいろいろ設けてられていて学生たちの経済的負担を軽減する配慮がなされています。
就職に強い大学
日本女子大学は就職に強い女子大であることでも知られています。2018年卒業生の
就職決定率は99%で大企業の総合職に就く卒業生も多く見られたようです。
その点、関東の女子御三家(日本女子大学、津田塾大学、東京女子大学)のブランドが就職でも生きたという声がたくさんありました。日本女子大学は歴史が古く知名度も高いため偏差値以上に良いイメージを持たれやすいようです。
資格取得支援にも力を入れている大学
日本女子大学は学生たちの資格取得支援にも熱心です。その一環として資格取得講座もたくさん開講しており、学部内で取得できる資格もいろいろあります。
例えば家政学部では家庭科、幼稚園教諭、保育士、管理栄養士などの免許を取ることができますし、人間社会学部では小学校や中学校などの免許を取ることができます。
他大学との交流も盛んな大学
日本女子大学には立教大学、早稲田大学、学習院大学、学習院女子大学との間で f Campusという単位互換制度を設けています。この制度では2年次から年間12単位まで、それら提携大学内で受けた講義が単位になるというもの。さまざまな大学の授業を受けて知的刺激を得られたという声もありました。
大学のイメージに関する口コミ・評判
日本女子大学は女子大のなかでは難易度が高く良家のお嬢様が通う学校というイメージを持っている人が多いようです。 ただフェリス女学院大学や白百合女子大学などと比べると、どちらかというと庶民的で良妻賢母のイメージを持たれがちのようです。 同じく関東の女子御三家である東京女子大学と比べられることが多いです。
一般入試の難易度と入試突破のカギ
日本女子大学のレベルは偏差値でいうと準難関大グループ日東駒専(日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学)よりやや上で女子大では東京女子大学とほぼ互角だと考えられていることが多いようです。
日本女子大学の入試問題はマーク式と記述式問題が併用されています。英語では読解問題、
空所補充、問題内容一致問題、下線部和訳など。中でも下線部和訳問題は差がつきやすいといわれています。
国語は評論文の出題が多く漢字の書き取り、傍線部説明、空所補充問題など出題されています。記述型の問題が多めなので、過去問を演習して書き慣れておくとよいでしょう。
社会は資料を題材にした正誤問題や空所補充問題も出題されやすく記述問題もあります。ですからその土台となる基礎知識を正確に覚えておくことが求められます。
日本女子大学の就職状況
- 日本生命保険
- 三菱UFJ銀行
- 凸版印刷
- さいたま市公立小学校
- 大塚製薬
- 学研教育みらい
- こどもの森
- kDDI
- ベネッセスタイルケア
- ミサワホーム不動産
- 夢テクノロジー
- 日通商事
- 白銀幼稚園
- 四谷大塚
- JALスカイ
- ワールドストアパートナーズ
- 岡崎市役所
- 目黒区役所
- ローソン
- 丸紅
- 紀文食品
など多岐にわたっています。
日本女子大学出身の有名・著名人
- 高橋留美子(漫画家)
- 橋田壽賀子(脚本家)
- 向井亜紀(タレント)
- 平塚らいてう(婦人運動家)
まとめ
日本女子大学は歴史が古くブランド力がある女子大のひとつです。就職率の高さや落ち着いた校風などに憧れて入学する学生がたくさんいるようです。入試突破のためには正確に基礎知識を身に着け記述問題にも慣れておくことがよいでしょう。
日本女子大学を受験予定の人は、できるだけ早めにパンフレットを取り寄せるようにしてください。受験直前になると、どうしても焦りがちになってしまうもの。早い段階でパンフレットを取り寄せておけば、受験前に心の余裕がでるはずですよ。