北海道札幌市にある札幌医科大学(通称:札医、医大)は私立ではなく公立大学です。
医学部と保健医療学部の2学部からなる医療系大学です。
本記事では実際に札幌医科大学に通う学生さんにお話を聞きました。
なぜ札幌医科大学に入学したんですか?
私が入学したのは、札幌医科大学保健医療学部です。
なぜこの大学に入学したかというと理由は2つあります。
1つ目は、学校のカリキュラムです。
一年生の頃から、医療に関わる多職種との連携を意識した授業や、臨床実習などがあるのが札幌医科大学保健医療学科の特徴です。
将来、実際に職に就いた時に生かすことのできる経験を早期から沢山経験できるカリキュラムだと感じ非常に魅力的だなと思い、この大学を選びました。
2つ目は、入試形式です。
札幌医科大学の保健医療学部の入試は、センター試験(一次試験)+個人・集団面接(二次試験)です。
センター試験の合格ラインは7割程度とっていればいいといわれていたので自分の勉強のレベルにあっていたので選びました。
また、二次試験の個人・集団面接は、圧迫面接ではなく会話するような優しい面接と聞いていたので、緊張しやすい自分にとってはあっている面接形式だと思い選びました。
実際に、センター試験も7割程度取っていれば合格は確実で、面接も会話のような優しい面接であまり緊張をすることなく自然体で面接を受けることができました。
他に受験した大学はありますか?
併願した大学はありません。
札幌医科大学をおちたら、後期日程で、はこだて未来大学を受験しようと思っていました。
札幌医科大学に入ってみて感じたことは?
札幌医科大学に入ってみての感想は、まず早期から医療者としての力をつけるためのカリキュラムが組まれているという印象です。
入学したその日から、グループディスカッションをしてコミュニケーション能力を高める取り組みや、医学的知識に関する授業、臨床実習、実技など臨床能力を早期から取り組んだりと一年次から臨床を意識しています。
また、学校全体の雰囲気としては、とても活気があって明るく過ごしやすい感じです。同じ学科の先輩も明るくて上下関係も厳しくないので接しやすいですし、ほかの学科の先輩や同期もフレンドリーでとても過ごしやすい環境だと思います。
先生方も話しやすく相談もしやすい方ばかりでとてもいい雰囲気だと感じました。
授業や宿題は大変だなと感じますが、大学にいる人はいい人ばかりだなという印象を受けました。
図書館や設備、学食などキャンパスについて
大学の図書館は非常に使いやすい図書館だと思っています。
24時間ほぼ365日開館していて、医学に関する著書や論文などがたくさん置いてあります。
また、勉強ができるスペースも十分に用意されており試験期間や宿題が忙しい時期には非常に役立っています。
勉強がとてもしやすい図書館です。
学校設備も最近校舎を立て直したりしているので、とても新しくきれいです。
パソコン室も学校に2か所あって図書館と同じで365日24時間開いています。
空調もプリンターも完備されていて、使いやすいパソコン室です。
学校内にはWi-fiが完備されているのでパソコン室以外でも調べ物は可能です。
大学には様々な設備がそろってはいますが、学食はありません。
隣接されている札幌医科大学附属病院の中に病院食堂はありますが、学生はみな近くのコンビニやほっともっとでご飯を買っています。
通学、スクールバスについて
通学については、一人暮らしの人はたいてい学校の近くに住んでいるので、徒歩や自転車です。
少し遠くに住んでいる人も、近くに地下鉄の駅があるので地下鉄や、市電の駅も近く市電で来ている人もいます。
スクールバスは用意されていません。
また、自動車での通学は禁止されています。
授業について
授業は、一年次はほとんどが医学の基礎知識や一般教養科目です。
看護学科・作業療法学科・理学療法学科の三学科合同で同じ教室で授業を受けます。
二年次から各専門職の授業が始まります。
授業内容としては、座学で基礎知識や応用知識を学ぶものや、臨床技術をつけるための実技の授業や、治療プランを立てるグーループワークなどがあります。
先生にアドバイスをもらったり、サポートに来ている大学院生の方に相談もできるので、授業の理解度や技術がかなり深まります。
サークルについて
運動系、文化系共に多種多様な様々な部活がそろっています。
運動系なら、野球・サッカー・テニス・バスケなど、文化系なら茶道・アカペラ・P研などあります。
どの部活も一年間を通して精力的に活動をしていて活気にあふれています。
運動系は、東医体や北医大に向けて、文化系であれば、夏の学校祭と、冬の文芸祭に向けて練習したりしています。
音楽系の部活は、自身で定期演奏会やライブを開いて活動している部活もあります。
寮、一人暮らしについて
札幌医科大学には学生寮があります。
個人の部屋と共同の台所などが整備されています。
しかし、老朽化や経済的な問題で近いうちの取り壊しが決まっており現在では新規の受付は行っておりません。
一人暮らしの人は、大抵学校の近くのアパートやマンションに住んでいます。相場は大体3万~5万ほどです。
大学周辺には、薬局や100円ショップ、スーパーなどそろっているので一人暮らしでも安心です。
また、ご飯屋さんもそろっているのでご飯を作りたくない日もご飯は確保できます。
札幌市内にはたくさんの学生会館がそろっているので、そちらに住んでいる人もいます。
相場は大体、部屋代・光熱費・食事代含めて4万~6万円くらいです。
学生会館では寮母さんたちが見てくれているので生活や防犯の面では安心ですが、大抵の学生会館では門限が設定されており、そこはネックになるかもしれません。
バイトについて
札幌医科大学の学生はアルバイトをしている人は多いです。
近くの飲食店、スーパーや、札幌駅・大通り駅周辺で働いている人もいます。
頻度としては、週2~3回程度の人が多いです。
それ以上入れてしまうと、授業の準備や宿題、グループワークがままならなくなります。
アルバイトをしている学生は皆、試験期間などを考慮してくれるアルバイト先を選んでいます。
就職状況について
就職に関しては、札幌医科大学には道内各地の病院から求人が来るので安泰だと思います。
臨床実習に出向いた先から誘われることもあります。
学校からの就職のバックアップもしっかりしているので就職に困ることはないと思います
また、病院に限らず、市役所や一般企業に就職する人も少数ですがいます。
札幌医科大学のおすすめポイントはありますか?
1つは、ずっと述べているように臨床で行かせる能力を早期から育てることができるカリキュラムです。
自分は医療者になるんだという自覚や覚悟を一年時からもって授業に臨むことができます。
これは大きいと思います。
2つ目は、少人数ということです。
定員が看護が40名、理学療法・作業療法が各20名と少人数です。
なので全員の仲も非常に良いですし、人数が少ない分先生方も一人一人にしっかりと向き合ってくれていると思います。
札幌医科大学への不満はありますか?
1つは、学食がないことです。
学食がないので、コンビニでご飯を買うか、自分で家で作ってくるかしかありません。
学食の特徴である、安くて・うまくて・量があるご飯を食べれないのは少し不満です。
2つ目は、教科書代が高いことです。
医学書というのはどの本も定価が高いので教科書代が結構かかってしまいます。
1冊で8千~1万円ほどするときもあります。
学内の本屋さんで買えば8~10%割引にはなりますがそれでも結構かかってしまいます。
大学受験校を決めるとき、どのように情報収集をしましたか?
私は主に2つの方法で情報を集めていました。
1つは、大学の人の話を聞くことです。
オープンキャンパスに参加したり、大学の先生が各高校を訪問する機会がある時には話を聞きに行きました。
また、高校の卒業生に札幌医科大学に入学した人がいたのでその人に話を聞いたりしました。
生の声を聴けるので、どんな大学かイメージしやすかったです。
2つ目は、大学情報誌を活用しました。ここで、受験の情報などを仕入れました。





