同志社大学は京都府にある私立大学のひとつです。
今出川校地、京田辺校地と2つの校地を有しており、キリスト教主義、国際主義、自由主義を掲げた教育を行っています。
一体どのような大学なのでしょうか。
評判や口コミもふまえて以下、同志社大学について解説します。
同志社大学の基本情報
同志社大学は数ある大学の中でも極めて歴史が古い大学です。
前身は新島襄が明治8年(1875年)に設立した同志社英学校。新島襄といえば、福沢諭吉らと並び明治の六大教育家のひとりに数えられる人物。
2013年に放送されたNHK大河ドラマ「八重の桜」では、新島襄とその妻八重が、同志社設立に奮闘するストーリーが描かれたことでも有名です。
同志社大学の今出川キャンパスに一歩足を踏み入れると、まるで明治時代にタイムスリップしたような雰囲気に圧倒されることでしょう。
同志社礼拝堂、ハリス理化学館ほか重要文化財に指定されたレンガ造りの建物が立ち並んでいるのです。
同志社大学はキリスト教系の大学です。
今出川校地にある同志社礼拝堂では礼拝が行われ、パイプオルガンの音色が美しく奏でられます。
卒業生のなかにはこの礼拝堂で結婚式を挙げるカップルもいたりします。
一方、キリスト教とは無縁の学生も多く、宗教や思想を問わず幅広い層を受け入れている大学でもあります。
同志社大学のキャンパスについて
同志社大学には
- 今出川校地
- 京田辺校地
と2つの校地があります。
今出川校地
- 神学部
- 文学部
- 社会学部
- 法学部
- 経済学部
- 商学部
- 政策学部
- グローバル地域文化学部
今出川校地は京都市上京区に位置し、相国寺に隣接し、京都御所の北側にあるという歴史的にも重要な地。
京都市営地下鉄の今出川駅と直結していて、交通のアクセスも抜群です。
京田辺校地(京田辺キャンパス)
- 理工学部
- 生命科学部
- 心理学部
- スポーツ健康学部
- 文化情報学部
- グローバルコミュニケーション学部
一方の京田辺校地(京田辺キャンパス)は京都府の南部、京田辺市にあります。
京田辺キャンパスの最寄り駅は近鉄京都線の興戸駅またはJR学研都市線の同志社前駅。
キャンパスは高台に立っていて、学生たちは10分ほどの坂道を上って日々通学しています。
今出川キャンパスが歴史的な趣があるのに対して京田辺キャンパスは1986年につくられただけに、近代的な雰囲気。
79万㎡という広大な敷地を有していて周囲には緑も多いです。
一般選抜入試の難易度
同志社大学は関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)と呼ばれる関西有名私立大学の一角を成しています。
その4大学のなかで入試難易度は最も高く頭ひとつ出た大学だとされています。
年によって変動はありますが、一般選抜入試の入試難易度はグローバルコミュニケーション学部ほか上位学部は早慶上智レベル、それ以外の学部はマーチ上位レベルにあります。
同志社大学は見かけの倍率よりも受かりにくいという評判・口コミも少なくありません。
それは京大、阪大、神大といった難関国立大の志望者がこぞって同志社大学を受験することも関係しています。
そのため、一般選抜入試は毎年ハイレベルな入試となります。
もし、「どうしても同志社大学に入学したい!」という方は、穴場の学部を受けてみてください。
詳しくは別の記事でまとめています。

同志社大学を突破するには
同志社大学の一般選抜入試には全学部日程と個別日程があり併願も可能です。
いずれの日程も入試問題は標準レベルといえるでしょう。
少なくとも早稲田大学、慶應大学のように重箱の隅をつつくような難問奇問はほとんど出題されません。
しかし、その分、合格最低点が高く、入試を突破するためにはケアレスミスに注意しなければいけません。
また、記述問題も多く柔軟な思考力も問われます。
ですから、単に暗記に走るだけではなく、標準レベルの問題を確実に解けるよう、基礎をしっかりと固めて思考力をつけておくことが合格するためのポイントとなります。
また、同志社大学は国際教育にも力を入れており、学部の多くは英語の配点が高めに設定されています。ですから、普段から英語力をしっかりと身に着けておくことも重要です。
校風に関する口コミ・評判
同志社大学の校風はかなり自由です。
理工学部など一部の学部を除くと他大学と比べて単位を取得するのはラクだという評判・口コミが多いです。
細かい進路指導があまりなされない分、自主性が重んじられているというわけなのです。
つまり、同志社大学で大学生活を充実させるか否かは、学生それぞれの熱意や行動次第であるといっても過言ではありません。
実際のところ同志社大学にはいろいろな学生が在籍しています。
勉強に励む人、 サークル活動にのめり込む人、海外を放浪する人、資格取得に専念している人など。
学部の垣根を飛び越えて学べるカリキュラムも充実しているので、それぞれ学びたいことを学び、大学生活を満喫している学生が多いです。
国際交流にも力を入れている大学
同志社大学の創立者である新島襄は江戸時代に単身でアメリカに渡航し、現地で学びえたことを同志社を拠点に広めました。
そのような開学の経緯もあって、同志社大学では国際感覚豊かな人物を育成するという方針が掲げられています。
現在、アメリカの名門アーモスト大学はじめ30カ国以上、130カ所以上の大学との間に留学プログラムが作成されており、ドイツのテュービンゲン大学構内にはEUキャンパスも構えています。
いろいろな面で国際交流をする機会に恵まれた大学のひとつだと言えるでしょう。
就職に関する口コミ・評判
同志社大学は関西においてトップクラスの就職を誇ります。
東洋経済新報社による調査では有名企業400社への就職率は30%を超えており難関国立大と比類する率です。
就職先は、
- 銀行
- 公務員
- 証券会社
- 生命保険会社
- 旅行会社
- 航空会社
など多岐にわたっています。
なお、同志社大学では他大学に比べると就職に関する進路指導が少なめです。
その点、単位取得だけではなく就職先についても学生たちの自主性に任せているのです。
一方で同志社大学に通う学生のなかには付属高校出身者を中心に中小・零細企業の跡取りも少なくありません。
彼らは就職活動をすることなく、親が経営する会社に就職し経営者としての道を歩んでいきます。
クラブ・サークルに関する口コミ・評判
同志社大学ではクラブ・サークル活動も盛んです。
文化系、体育会系、学術系の約170の公認団体に加えて約170の学生支援センター登録団体がクラブ・サークルを運営しています。
クラブ・サークル活動は友人や恋人を作るには絶好の場だといえるでしょう。
なお、同志社大学は マンモス大学であり法学部、商学部、経済学部ほか集団授業が多い学部では、交友関係を広げにくいという評判・口コミも少なくありません。
そういった学生はクラブ・サークルに入るなどして、積極的に交友関係を広げるとよいでしょう。
毎年盛り上がる校内のイベント
毎年11月には同志社大学では京田辺校地では「クローバー祭」が、今出川校地では「EVE祭」が開催されます。
期間中、クラブ・サークルによる出店やステージなどで盛り上がり、学外からもたくさんの人が訪れます。
また、12月には校内に大きなクリスマスイルミネーションが点灯し、美しいと毎年話題になっています。
内部進学生と外部生との関わり
同志社大学には同志社高校、 同志社女子高校、 同志社国際高校、 同志社香里高校といった付属高校があります。
付属高校出身者は入学当初はグループを作っていることが多いです。
ただ、さまざまなイベントやサークル活動を通して外部生とも自然と仲良くなっていきます。
地方出身者は多いのか?
同志社大学の学生は大阪府、京都府、奈良県など近畿圏出身者が多いです。
ただ、全国的に知名度のある大学であるだけに、北は北海道、南は沖縄と全国各地から学生が集まり方言も飛び交っています。
そういったこともあり、関西圏以外の出身者も自然と馴染んでいけることでしょう。
ちなみに関西において同志社大学は一目置かれた大学です。
各種雑誌などでは「モテる大学」のひとつに数えられることも多くあります。地元の人々からも軒並み良い印象を持たれる傾向がある大学です。
アルバイトに関して
同志社大学にもアルバイトをしている学生は多くいます。
アルバイト先としては、家庭教師、塾講師、飲食店店員といった定番のもののほか、人力車の車夫、祭行列の参列、神社の巫女など京都ならではのユニークなアルバイトを体験している人も少なくありません。
特に今出川校地は京都の中心街に近く、アルバイト先を探しやすいです。
なお、同志社大学では同志社大学奨学金をはじめ、各種奨学金も充実しています。
まとめ
同志社大学は新島襄が設立したキリスト教系の歴史ある大学です。
西日本の私立大学においてはトップレベルの入試難易度を誇り就職先も充実しています。
校風は自由度が高く、その分、学生たちの自主性が重んじられています。
熱意と行動次第で、多くのものが得られる大学だといえるでしょう。