
食品保存の注意書きにある「高温多湿」って何度?
暑くなると気になるのが食品の保存方法です。
注意書きには「高温多湿を避け」と書いてありますが、実際のところはどこまで大丈夫なのでしょうか?
食品の保存方法「高温多湿を避ける」とは?
食品を保存するとき「冷蔵庫に入れるべきか入れなくても良いか」で悩んだりしますよね。
そんな時には裏側などに書いてる「食品の保存方法」を確認します。
よく目にするのが「高温多湿を避け保存してください」という一文。
「高温多湿を避け~」と書いてあるから、冷蔵庫に入れなくて大丈夫かな?
「高温多湿を避け保存」は基本的に常温保存で大丈夫!
「高温多湿を避け保存して下さい」「直射日光を避け保存して下さい」などの表示がされている場合は「常温保存」が基本です。
食品の保存方法については「食品衛生法」「JAS法」という法律で規定されています。
常温で保存する以外に気を付ける事が無い食品の場合、「常温で保存してください」等の表示を省略できるんです。
常温で保存すること以外に留意すべき特段の事項がないものについては牛乳、乳飲料を除いて常温で保存が可能である旨の表示は省略できます。
常温で保存するときに「高温多湿や直射日光」に注意して欲しい場合は、明記しなければなりません。
「高温多湿を避け保存」は風通しの良い棚に保存しよう
高温とは何度以上で、多湿とは湿度何%以上かという具体的な数値は決められていません。
代わりに常温保存の条件を見てみましょう。
常温保存には
- 平均的な温度
- 直射日光の当たらない場所
- 風通しの良い場所
という条件があります。
(参考:明治「Q&A常温保存の定義」)
「高温多湿を避け」常温保存する時の温度は?
常温保存の意味は大方想像がつくと思います。
「常温、平均的な温度」というのは何度なのでしょうか?
まず、常温とは外の気温を超えていない温度を指します。
具体的な温度に関しては「第十八改正日本薬局方」という規定で定められています。
常温 | 15~20℃ |
冷所 | 1~15℃の場所 |
15~20℃というのは外の気温で言うと4月~5月、9月下旬~10月辺りに相当します。
(参考:気象庁「2017年月ごとの値」)
「高温多湿を避けて保存してください」を具体的にまとめると
まとめると
- 温度は15~20℃(外の気温よりも低い所が相応しい)
- 直射日光が当たらない
- 風通しの良い場所(流し台の下は配水管があり湿度高めなので不向き)
となります。
ワンルームなどでキッチンが狭いと、流し台の下に食品を保存することが多いですよね。
夏場は特に、配水管の近くは湿度が高くなりがちですので、保存には気を付けましょう。